【5話】オーストラリアで開催されたフィットネスモデルの大会に挑戦(大会当日)パート3

【5話】オーストラリアで開催されたフィットネスモデルの大会に挑戦(大会当日)パート3

こちらのブログからお読みの方は、是非大会前日パート1からご覧ください。

 

大会前日パート1

 

念願の

 

進行役   「Men’s fitness 2018 the champion is…..」

 

「No3!!  Hiroshi!!!!!!」

 

人生で、最高の瞬間。

 

チャンピョンとして自分の名前が呼ばれることを何年も何年も待っていた。

 

この瞬間のために、何年もの間、毎日毎日バルクアップと減量を繰り返して来た。

 

優勝を目指す事で、奥さんとも何回も喧嘩をした。

 

減量で何も食べれないからと、友達との約束を断ることもあった。

 

その分、メンタルトレーニングにも毎日力を注いだ。

 

ついに、この時がきた。

 

チャンピョンとして、僕の名前が呼ばれたのだ。

 

僕は感極まって、涙した。

 

っと、本当はなると思っていた。

 

順位を発表している時は、背中が痛くて、体調も悪かった。

 

そして、なにより爆音の音楽が流れる中、オージー訛りガンガンのネイティブの英語を聞き取る集中力はその時の僕にはなかった。

 

かっこをつけたが、そんな英語能力すらなかった。

 

自分の名前が呼ばれた。

 

日本では、ボディービル関係の大会のほとんどは順位発表は下位から呼ばれていく。

 

だから名前が呼ばれた時、僕は思った。

 

また、負けたのか。

 

また、次の大会で勝つために明日から頑張るか。

 

諦めたらそこでおしまいだ。

 

そんな事を思いながら、進行役の人がこっちに向かって歩いてきたので、目を合わせて話しかけた。

 

なぜか、その人は、

 

「nice performance」

 

とだけいって、僕の前を通り過ぎた。

 

下位の僕の扱いはそんなものなのかとすら思った。

 

小さな小さなトロフィーを持ってきた、女性が全然目を合わせてくれない。

 

悲しかった。

 

白人の女性からしたら、アジア人男性の扱いなんかこんなものなのかと、、、、

 

そして、トロフィーを受け取ろうとしたら、僕の事を無視して通り過ぎた。

 

意味が分からず、会場にいるKさんの姿を探した。

 

子供のように、大きくガッツポーズをして、誰よりも喜んでいた。

 

僕がKさんを好きな理由はこれなんだなーと改めて実感した。

 

そんな事を考えながら、頭の中を整理していた。

 

進行役の一言一句を思い出していた。

 

進行役 「2018 The champion is ….」

 

進行役 「2018 The champion is ….」

 

進行役 「2018 The champion is ….」

 

???

 

そうか!!

 

僕はチャンピョンだ!

 

初めて喜ぶことができた時には、僕の前にトロフィーを持った女性が立っていた。

 

そのトロフィーを両手で優しく包むように受け取り、深く頭を下げた。

 

しかし、女性は片手で、ぽいっとトロフィーを僕に渡した。

 

オーストラリアはこんな感じだ。笑

 

日本人みたいに丁寧な所作などはあまりない。笑

 

いや、ほとんどない。笑

 

オーストラリアや海外に行く人に、行く前におすすめなのは、相手の行動や言動に適当になる事。

 

日本社会にたくさんある”小さな事”を海外で気にしていると、その国の本当の良さは見えてこないと思う。

 

オーストラリアに住んで強く感じたのは、オーストラリアは人間らしさが強いと思う。

 

店員やお客様、ボスや部下、みんなが人間らしく人間として生きている。

 

日本は、お客様、店員、上司、部下という関係で生きている事が多いと日本で生まれ育って強く感じた。

 

今僕がブログを書いているバリ島は、まだまだ分からない事だらけだが、日本やオーストラリアとはかなりかけ離れている気がする。

 

どの国も良いところ、悪いところがあるが、そんなのどうでもいい。

 

自分らしく生きればいいのだ。

 

世界中どこにいても自分人として生きればいいと思う。

 

どの国にいてもそうだ。

 

少し脱線してしまったので、話を戻します、、、

(文化の違いの瞬間)

 

そのあと、ステージ上で写真を撮り、出場選手や進行役の方と軽く話をしステージを後にした。

 

(大会終了後)

大会終了

 

そして、大会終わりの一番の楽しみは、、、

 

優勝に浸ることでもない。

 

反省することでもない。

 

友達とどんちゃんさわぎすることでもない。

 

それは、みんなが当たり前にしている事。

 

それは、食べたいものを食べたいだけ食べる。笑

 

ボディービルを始めてから、本当に当たり前のことに感謝する機会が多くなった。

 

働けて、寝る場所があって、食べたいものを食べる。

 

これがどんだけ幸せな事か。

 

ボディービルを始めるまでは、そんなことに感謝を感じることも幸せを感じる事もありませんでした。

 

ボディービルを通して、自分を厳しく律する。

 

そうする事で、今まで当たり前だった事が本当に幸せな事なんだなと思うようになりました。

 

特に食べる事。笑

 

好きな時に好きなものを食べる。食べれる。

 

お腹が空いたから食べる。食べれる。

 

これは本当に幸せな事なんだなと笑

 

嘘だと思った方、

 

一度、コンテスト目指して減量をしてみてください。

 


(大会終了後の一発目のご飯)