【2話】オーストラリアで開催されたフィットネスモデルの大会に挑戦(コンテスト前日) パート2
大会前日 part1のつづき
まだpart1を読んでない方は、是非part1をご覧ください。
突然の大会主催者からのメール
大会からのメールを確認後、まだ時間があったので、とりあえずタンパク質をスーパーに買いに行き、ホテルにチェックインした。
オーストラリアのスーパーには、タンパク質が豊富で、お肉コーナーに行けば、鶏胸肉のハムがあったり、プロテインやサプリメント、さらにはプロテインバーコーナーもあり、フィットネスが日本より身近な存在にある。
日本のスーパーも早くそうなればいいなと思いながら、たんぱく質を探す。
ホテルにチェックイン後、移動が多かったので疲れ果てていた僕はベットに横になり、そのまま
数時間休憩しちゃっていた。
いざ、タンニングをしに
午後4時。
そろそろ、タンニングをしてもらえる所に向かう時間だ。
Googleマップで行き方と時間を調べ、駅まで向かう。
僕は、旅先では何も決めずいつも気ままに景色を楽しむスタイルなのだが、そのスタイルのせいでよく道を間違える。
今回は、大切なタンニングが待っている。
ここで、間違えるわけにはいかない。
何回も何回も、電車とGoogleマップを確認し、電車に乗り込み、はじめてのタンニングに少しワクワクしていた。
大好きなハーバーブリッジを電車が渡る瞬間、とても興奮したのを今でも覚えている。
(ハーバーブリッジから見えるオペラハウス)
電車で目的地の駅までは約1時間。
駅から、タンニングの場所まではバスで30分。
予約時間は6時10分。
現在の時間は4時すぎ。
完璧だ。
これが、日本人の真面目な性格なのだ。
40分ほどして、Kさんの異変に気付く。
何かソワソワしているのだ。
僕はすぐに察知した。
これは、ボディーメイクあるあるなのかもしれない。
僕 「結構遠いですね」
Kさん「そっ、そうですね、、、」
明らかに様子がおかしい。
我ここにあらずといった様子だ。
僕「…」
Kさん「…」
僕「…」
Kさん「…車内にトイレありますかね?」
僕「電車大きいからありそうですね」
Kさん 「探してきます!!」
1分後、、、
Kさん「なかったです、、、」
Kさん「次の駅で降りていいですか?」
僕は悩んだ。
これだと、バスでいくのは間に合わない。
でも、我慢できなさそうなKさんにそれは言えない。
僕たちは次の駅で降りることになった。
そこで、次に来る電車の時間を確認して僕らは詰んだ事に気付いた。
次の電車は、25分後だった。
どう計算しても、遅刻だ。
ただ、こんな時にどうこう言っても何も解決しない。とりあえず、行けばなんとかなるだろうと1秒で気持ちを切り替えKさんを待つ。
すっきりした顔で現れたKさんの顔は今でも忘れない。
筋肉はほとんど水分でできているため、ボディーメイクには水をたくさん飲むことは、メリットがとても多い。
だから、人より多い尿意は避けられない。
このことは人一倍理解していたため、Kさんは限界の限界まで我慢していたのだなっと少しほっこりした気持ちでいた。
到着
駅に着き、速攻でタクシーに乗り込みタンニング場所へ向かう。
本当に何もない場所にぽつんと小さなプレハブのような場所があり、そこに二人のスタッフが働いていた。
僕 「すいません、予約していたのですが」
スタッフ「おーーオッケーー!!ここで働きたいの??」
スタッフのテンションは最高にハイだった。
僕「違います笑」
スタッフ「あータンニングね!!オッケー座って待ってて!!」
この場所には机もテーブルもなく、タンニングスペースだけだった。
英語が伝わらなかったのもあるが、なぜ、アジア人の僕が、簡易タンニングスペースで働きたいと、言ったと思ったのかは不思議だ。
(タンニングスプレー)
オーストラリアは基本的に、適当だ。
僕とKさんにタンニングの用意をするよう言ったが、Kさんは大会にはでない。さらに言えば予約もしていないのだ。
予約はなんの意味もなかった。
そして、タンニングの受付は6時までだったのだか、6時半くらいに5人くらいオーストラリア人がタンニングをしにやってきた。
そんなオーストラリアが僕は大好きです。
お互いを許すという文化にはとても魅力を感じる。
スタッフはとても明るい人で、終始笑顔で、タンニングは10分ほどで完了した。
(タンニングスプレーは少し臭い)
タンニングも無事に終了して、やることは全てやった。
明日の大会へのやる気はマックスだ。
(タンニングスプレー後)
その後ホテルに戻り、隣で美味しそうにサブウェイのミートボールサンドを頬張るKさんを横目に、殺意を抱きながらさつまいもを食べ(冗談です)、少し肌寒いシドニーの夜を満喫した。
ついに明日は、大会当日。
100日を超える、過酷な減量した結果をステージ上で披露する時だ。
100日の食事制限が終了する瞬間でもあった。
大会前はいつも変な気分になる。
これが辞められない。
今日は明日に備えてゆっくり寝よう。
つづく、、、
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